臆病な我々は、これまで生きながら得て来た来た間、一体何を成し遂げたと言うのか。

その大半を、他者に怯え、社会に怯え、自己否定されることを極端に恐れる余り、自身を石膏で塗り固め、重たい体と心を無理に動かして生きて来たのではなかったか。

それに耐えられなくなった瞬間、自分の手で自身を壊し、自分を意識せずとも済むように、生きながら得たままで居られるように仕向けたのではなかったか。

自分を曝け出す勇気も、自分を許す勇気も、見知らぬ場所へ旅立つ勇気も、抵抗する勇気も、社会から弾かれる勇気も無く、今の今まで屍のように生きて来たのではなかったか。

我々は、自身を消去してはならない。自身を確立し、それを何よりも重要視して、確かに保ち続けなければならない。

健全に生きようが生きまいが、光の当たる場所に居ようが居まいが、全く構わない。

兎にも角にも、自らの人生は、自らで背負わなければならない。

少年怪奇鬼譚

「少年怪奇鬼譚(しょうねんかいききたん)」は、日本の何処かでひっそりと活動している個人サークルです。

怪奇的な少年達(ごく稀に青年、少女も混在)の姿を描いたイラスト、コミック等を制作しております。

普段は決して公にしないような、心の奥底の感情を露わにし、それに流されるままに筆を滑らせています。

心の中の荒波も、時折訪れる静寂も、その全てを曝け出し、ありのままに表現しています。

活動上の理念と使命

  1. 当サークルは、人間の自我同一性(アイデンティティ)の発見と確立、及びその後の追求、維持管理、更新の手段としての”自己表現、自己探求の為の創作活動”を最重要視する。
  2. 創作活動その他を通じて形成された自我同一性(アイデンティティ)を通じて、自らにとって望ましい生き方、自らが選択したい生き方を選択する。
  3. 人生の中で繰り返し訪れる”選択”の機会に於いて、周囲に影響されること無く、自らの意思でその機会を通過出来ることを理想とする。
  4. 人類は、生命、自由および財産に関しての権利を各々が自ら保有しており、それを侵害されてはならない。従って、どのような行動も個人の自由であるが、自分でその責任を全て請け負える場合に限る。自らの行動を通じて他者に危害を加えることは禁忌である。
  5. 当サークルは、活動の硬直化、形式化を防ぎ、柔軟な活動を継続する為、組織化を行わない。また、儀式や聖典等は作成、運用しない。
少年怪奇鬼譚

管理人である私は、広く叫ばれている”健全な普通の人間”と比べると、少しばかり”不健全で異端な人間”です。

共感能力が薄く、他人を顧みず、何事に対しても常に少数派で、多くの集団から身を引き、外側から眺めています。

頑固で、自分のテリトリーから外れる自分を許せず、自分で自分を潰してしまうことも多々あります。

普段から、自分で自分を縛り付け、それを理解していながらも、どうにも出来ずに居ます。

日常の中で、ありのままの自分を曝け出す勇気も無く、嘘で自身を塗り固め、無理矢理に笑顔を作り、他者に寄り添っているように見せかけて、実際には自分のことしか考えずに居るような人間です。

このような私の心中を、ありのままに表現したものが、当サークルの作品群です。

そうであるが故、当サークルの作品群は、到底広く受け入れられるものではありません。

むしろ、拒絶されて然るべき、非難されて然るべき、なのです。

しかし、これらの作品の内の一つにでも、貴方様の心を揺さぶる力が在るならば、当サークルの活動は、間違いなく有意義なものであると信じています。

幸い、この空間では、私は嘘をつかずに生きることが出来ています。

自分の外も内も、偽りなく、ありのままに曝け出せています。

ですから。

貴方様が、路頭に迷われたとき。

自分が、わからなくなったとき。

何かをしたいけれど、すべきことがわからないとき。

何かを探しているけれど、その”何か”がわからないとき。

叫びたいけれど、叫べないままで苦しいとき。

自分で、自分を傷つけたくなったとき。

心を病んだとき。

そうでなかったとしても。

もしも、ここに訪れてくださったのなら、貴方様の心の赴くままに、自由にお過ごしなさって下さい。

そして、その中で、もしも貴方様の心が動いたのなら。

何かに気づくことが出来たのなら。

何かを見つけることが出来たのなら。

私にとって、それ以上の幸せはありません。

最後に、こんな私を許容し、受け入れてくださっている皆様へ。

私を、今日も生かしてくださっている皆様へ。

そして、貴方様へ。

心から感謝致します。

それでは、彼らの織り成す物語が、貴方様を深淵へ誘うことを祈りつつ。

少年怪奇鬼譚 黎明薙


当サークルの作品群は、こちらからご覧いただけます。

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日々の創作のこと、私のことについて、こちらに時折綴っています。


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